戸建ての基礎工事は、家の土台を支える最も重要な工程です。家の重さをしっかりと地面に伝える役割を果たし、耐久性や耐震性に大きく影響を与えます。基礎工事が不十分だと、地盤沈下や建物の傾き、ひび割れなどの問題が発生する可能性があります。
基礎工事には主に以下の2種類があり、地盤の状況や建物の構造によって使い分けられます。
ベタ基礎は、建物全体の床面積にわたってコンクリートを一体的に打設する基礎工法です。
布基礎は、建物の外周部分と内部の柱が立つ場所に沿って、コンクリートで線状の基礎を作る方法です。
基礎工事に先立つ地盤調査は非常に重要です。地盤の強度が不十分な場合、いくらしっかりとした基礎を作っても、家が沈んだり傾いたりするリスクがあります。地盤改良が必要かどうかは、専門の業者に依頼して正確に調査しましょう。
基礎部分には適切な勾配をつける必要があります。これにより、雨水や地下水が基礎に溜まらずに流れるように設計されます。排水対策が不十分だと、湿気やカビ、シロアリ被害の原因となるため、注意が必要です。
コンクリート打設後の養生期間をしっかりと確保し、乾燥を防ぐための適切な管理が必要です。短すぎる養生期間は、基礎の強度を低下させる可能性があるため、焦らずに十分な時間を確保することが大切です。